プログラミング学習は、子どもたちにとって論理的思考や問題解決能力を育む重要なスキルです。
しかし、どのデバイスを使って学習をはじめるべきか迷う保護者も多いのではないでしょうか。
パソコン、タブレット、スマホのそれぞれには特徴があり、どのデバイスが最適かは学習の目的や環境によって異なります。
本記事では、パソコン、タブレット、スマホの違いを詳しく解説し、それぞれのデバイスで学べるプログラミング教材も紹介します。
プログラミング学習で使うデバイスとしては、次の3種類があります。
- パソコン
- タブレット
- スマホ
パソコンの特徴
パソコンには、次の3つの特徴があります。
- 高い処理能力
- 多様なソフトウェアの利用
- 拡張性の高さ
高い処理能力
パソコンは処理能力が高く、大規模なプログラムの実行や複数のツールを同時に使用する際に適しています。
多様なソフトウェアの利用
プログラミング学習に特化した多くのソフトウェアが利用でき、より高度なプログラムを学ぶことができます。
拡張性の高さ
キーボードやマウス、外部モニターなど、さまざまな周辺機器を追加して学習環境を拡張できます。
タブレットの特徴
タブレットには、次の3つの特徴があります。
- 直感的な操作
- 持ち運びやすさ
- 手軽にはじめられる
直感的な操作
タブレットはタッチ操作がメインであり、特に小さな子どもでも直感的に使いこなすことができます。
持ち運びやすさ
軽量で持ち運びが容易なため、どこでも学習を進めることができます。
手軽にはじめられる
アプリをダウンロードするだけでカンタンにプログラミング学習をはじめられます。
スマホの特徴
- 手軽にはじめられる
- 持ち運びやすさ
- 親しみやすさ
手軽にはじめられる
アプリをダウンロードするだけでカンタンにプログラミング学習をはじめられます。
持ち運びやすさ
スマホは非常にコンパクトで、いつでもどこでも持ち運べるため、学習の継続性が高くなります。
移動時間などの隙間時間を使って、学習することもできます。
親しみやすさ
スマホは、日常的に使うデバイスであるため、学習への抵抗が少なく、スムーズに使うことができます。
プログラミング学習におけるパソコン、タブレット、スマホの違いについて、解説します。
プログラミング学習における各項目で、パソコン、タブレット、スマホを比較して、表にまとめました。
特徴 | パソコン | タブレット | スマホ |
---|---|---|---|
画面サイズ | ◎ | ◯ | × |
操作性 | ◎ | △ | × |
性能 | ◎ | △ | × |
ソフトウェアの種類 | ◎ | △ | × |
学習用途 | ◯ | △ | × |
手軽さ | △ | ◯ | ◎ |
価格 | × | △ | ◯ |
持ち運びのしやすいさ | × | ◯ | ◎ |
パソコンのメリット・デメリット
パソコンのメリット
パソコンは、プログラミング学習においてとても便利なデバイスです。
画面が大きいので、プログラムを書くときに見やすくて便利です。
キーボードとマウスを使って細かい操作ができるのもメリットです。
また、たくさんのプログラミング用のソフトウェアが利用できるため、本格的に学習したい場合には最適です。
パソコンのデメリット
ただし、パソコンにはいくつかの欠点もあります。
まず、価格が高いことが多いです。
また、大きくて重いものが多いため、持ち運びには向いていません。
さらに、設定やメンテナンスが必要で、手軽に使いはじめられない点もデメリットです。
タブレットのメリット・デメリット
タブレットのメリット
タブレットは、軽くて持ち運びがしやすく、どこでも学習できるのが良い点です。
画面はパソコンよりは小さいですが、タッチ操作で直感的に使えるので、初心者にも優しいデバイスです。
価格も比較的手頃なものが多くで、幅広い年齢の人が使いやすいのが魅力です。
タブレットのデメリット
しかし、タブレットはパソコンほど細かい操作ができないため、複雑な作業には向いていません。
また、利用できるソフトウェアの種類が限られているため、本格的なプログラミングを学びたい場合には、少し物足りなく感じるかもしれません。
スマホのメリット・デメリット
スマホのメリット
スマホは、いつでも持ち歩けて、どこでもすぐに学習をはじめられるのが最大のメリットです。
価格も比較的安く、既にスマホを持っている人も多いため、新しく買う必要がないこともポイントです。
ちょっとした空き時間に学習を進めたいときには、とても便利です。
スマホのデメリット
しかし、スマホは画面が小さく、長時間の学習や複雑な作業には不向きです。
また、操作もカンタンなものに限られるため、プログラミングをしっかり学びたい場合には不十分です。
さらに、使えるソフトウェアの種類が少ないため、学習内容が限られてしまうこともあります。
パソコンを選ぶべき理由
子どもがプログラミングを学ぶとき、どんなデバイスを使うかはとても大事です。
タブレットやスマホも便利ですが、学習の効果を最大限に引き出すためには、パソコンを選ぶことをオススメします。
パソコンを選ぶべき理由について、詳しく説明します。
大きな画面で見やすい
パソコンは画面が大きいので、子どもがコードを書いたり、いくつかのツールを同時に開いて作業するのにとても便利です。
画面が広いと目が疲れにくく、集中して学習を続けやすくなります。
キーボードやマウス操作ができるようになる
パソコンは、キーボードとマウスを使って操作します。
プログラミングでは、細かい文字を入力したり、画面を操作することが多いので、パソコンの方が使いやすいです。
また、プログラミング学習を通じて学んだキーワードやマウスの操作は、将来プログラミング以外でパソコンを使う場合にも役立ちます。
いろいろなソフトウェアが使える
パソコンでは、たくさんの種類のソフトウェアを使うことができます。
タブレットやスマホでは使うことができないソフトウェアも使えるため、学習の選択肢が広がります。
これにより、子どもがプログラミング学習に興味を持ちやすく、たのしく学べます。
プログラミング学習をはじめるのにオススメのパソコンは?
中古のパソコンでもプログラミング学習は可能
プログラミング学習にはパソコンがオススメですが、価格が高いのがデメリットです。
たしかに、新品のパソコンを購入すると10万円を超えるものも多く高価です。
もし、パソコンを使って学習したいけれど、価格が高いのが気になるという人には、中古のパソコンがオススメです。
中古のパソコンは、新品のパソコンに比べて価格が安いのが最大の特徴です。
価格は安いですが、良い中古パソコンを購入できれば、特に問題なく学習を進めることができます。
オススメはAmazonの整備済み品
オススメは、Amazonの整備済み品です。
Amazonの整備済み品については、下記の記事で詳しく紹介しています。
【現役SEが解説】プログラミング学習にパソコンは必要?オススメのパソコンも紹介
タブレット・スマホでもプログラミングはできる?
プログラミング学習をはじめるとき、タブレットやスマホでもできるのか気になる人も多いと思います。
プログラミング学習にはパソコンを使うことがオススメですが、タブレットやスマホを使ってプログラミングを学習する方法もあります。
タブレットやスマホを使った学習は、アプリを使った学習が中心となります。
タブレット・スマホを使った学習
タブレットやスマホでは、プログラミング学習アプリが利用できます。
これらのアプリは、子どもたちが楽しみながら学べるように設計されており、ゲーム感覚でプログラミングの基礎を学ぶことができます。
例えば、タブレット向けには「Scratch Jr.」や「Tynker」、スマホ向けには「GLICODE」や「Lightbot」などがあり、どれも初心者向けにわかりやすく作られています。
タブレット・スマホを使った学習の特徴
タブレットは、スマホよりも画面が大きいため、画面が見やすく、操作もしやすいという利点があります。
また、プログラミング教材の中には、パソコンと同じようにタブレットでも使えるものもあります。
スマホは、タブレットよりも手軽に使えるという利点があります。
また、すでに家にあるスマホを使えば、新しいデバイスを購入する必要がなく、すぐに学習をはじめられます。
タブレットに比べるとできることが限られますが、スキマ時間にちょっとした学習をするには、スマホはとても便利です。
タブレット・スマホの学習はどんな子どもに向いているか?
タブレットやスマホでのプログラミング学習は、特に初心者や小さな子どもに向いています。
アプリを使ってカンタンに学べるため、プログラミングの基本に触れる入り口としては良い選択肢です。
操作も直感的で、難しい設定も不要なため、安心して子どもに使わせることができます。
タブレット・スマホの学習のデメリット
ただし、デバイスの比較でも触れたように、タブレットやスマホでは使えるソフトウェアが限られていたり、複雑なプログラムを学ぶには限界があります。
もし、より深くプログラミングを学びたいと感じたら、パソコンでの学習にステップアップするのがオススメです。
オススメのプログラミング教材
オススメのプログラミング教材は次の3つです。
いずれもパソコンを使って学習するのがオススメの教材です。
- Scratch
子ども向けに設計されたビジュアルプログラミングツールで、ゲームやアニメーションをカンタンに作成できます。 - Minecraft: Education Edition
人気ゲーム「Minecraft」を利用して、楽しくプログラミングを学べる教材です。 - Python
初心者にも扱いやすいプログラミング言語で、データ分析やウェブ開発にも使われています。
タブレット、スマホで使えるプログラミング教材
タブレットやスマホでも使えるプログラミング教材の中で、オススメは次の4つです。
- ScratchJr
小さな子ども向けに設計されたビジュアルプログラミングアプリで、カンタンなアニメーションや物語を作成できます。 - Tynker
子ども向けに特化したプログラミング学習プラットフォームで、タブレットやスマホで利用できます。 - GLICODE (グリコード)
グリコのお菓子を使ってプログラミングを学べるユニークなアプリです。 - Lightbot
パズルを解きながらプログラミングの基本を学べるアプリで、直感的に操作できます。
パソコン、タブレット、スマホの違いやそれぞれのデバイスで学べるプログラミング教材もご紹介しました。
パソコン、タブレット、スマホのどのデバイスでもプログラミング学習は可能ですが、オススメはパソコンです。
パソコンを使うことで、効率的にプログラミングを学習することができます。
また、キーボードやマウスを使った操作は、プログラミング以外にも役に立ちます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
以上、「【デバイス選び】プログラミング学習におけるパソコン、タブレット、スマホの違い」でした。